1年ぶりぐらいになりますが新しいEPをリリースしました。
とあるきっかけで長野県小海町にある松原湖をモチーフに曲を作ろうと思い、色々調べていくうちに面白くなっていき一気に作り上げた感じです。
松原湖はワカサギ釣りのイメージしかなく人造湖なのかなと思っていましたが、実は887年の仁和地震により、天狗岳山体が崩壊し、岩屑なだれにより丘陵地の窪地を流れる大月川がせき止められて氾濫し、生成された自然湖で歴史のある湖でした。
因みにこの時、岩屑なだれで千曲川が堰き止められたりしてできた南牧湖という大きい天然ダム湖と同様に相木川に堰き止められできた「小海池」で小海町の由来になったり「海」等がつく地名が多いのもその影響らしいです。多くの池がその後無くなりましたが松原湖は現在も残っています。
話がだいぶそれましたがタイトルの「1136」は松原湖ができてから今年までの年数から取りました。自然の中で見れば若いですが1136年の歴史があり、現在の風景と歴史を元に曲を作ろうと朧げながら思いました。
数回松原湖群の猪湖に行き池の周りを歩いたり、フィールドレコーディングしたりしてイメージを掴み曲を作りました。本当はもっと時間をかけてアルバムになるくらい作ろうと思っていましたが自分の体力がなく今回は自分のペースで作りました。
思ったのはゆったりしていること。湖の波はゆっくりで時折空気が浮かんで湖面に波紋ができたり、山に囲まれているせいか観光地のわりに静かということでした。
楽曲にするにあたり本来の姿より音に演出が入っていますがそんなイメージを頭に入れて作りました。
今年人生で初めて入院し体力が落ちたり、個人的な事情で機材が減ったり、久しぶりの作曲作業ということで行き詰まることもありましたが松原湖に力をもらったか、段々と曲作りの感覚を取り戻してきました。
色々書きましたがそんなことは関係なく、BGMとして気軽にお聴きいただけたら嬉しいです。